住民意識調査、先行研究調査から抽出された阻害要因や課題を解決するため、まず、研究代表者や連携研究者が中心となって、「低線量の放射線健康影響に対するガイドブック」のドラフト(草案)を制作しました。このドラフトを「プラットフォーム型研究フォーラム」で検討し、地域の特性を活かしたリスクコミュニケーションの在り方について共考する材料としました。
・ ドラフト制作の観点
・低線量の放射線による健康影響の科学的エビデンスをいかに伝えるか
・科学のみでは検証できない不確実性をどのように取り扱うか
・心理的・社会的影響をいかに考慮するか
・制作に関与した研究協力者
放射線生物学、社会心理学、リスクコミュニケーション、公衆参画、社会的責任を専門領域と
する研究者
・ドラフトの内容
このドラフトでは、一般的な放射線の健康影響だけでなく、放射線恐怖症(Radiophobia)に
よる心理的・精神的影響や、リスクとその判断方法についても明記しています。
ドラフトは、次の章節で全46ページの構成となっています。
はじめに、
1.リスクの考え方
2.放射線による身体影響
3.低線量とは?
4.低線量の放射線健康影響
おわりに、追補、参考文献